◇座談会


●テーマ:生きること、表現すること

 

 にぎやかな音楽演奏の間に、ちょっぴり気を引き締めて座談会で議論を交わし合うのが本イベントの特徴です。発起人の寺尾紗穂さんとお馴染みのパネラーの皆さん、さらにゲストの方々をお呼びして、今年は「生きること、表現すること」についてみんなで考える座談会にしたいと思います。どうぞお楽しみに。



【発起人】

 

●寺尾紗穂(てらお さほ)/シンガーソングライター、エッセイスト

 1981年11月7日東京生まれ。2007年ピアノ弾き語りによるアルバム「御身」が各方面で話題になり,坂本龍一や大貫妙子らから賛辞が寄せられる。大林宣彦監督作品「転校生 さよならあなた」(2007)、安藤桃子監督作品「0.5ミリ」(安藤サクラ主演・2014)、中村真夕監督作品「ナオトひとりっきり」(2015)に主題歌を提供しているほかCMやナレーション、エッセイやルポなどの分野でも活躍。


【パネラー】

 

●稲葉剛(いなば つよし)/NPO法人自立生活サポートセンター・もやい理事、一般社団法人「つくろい東京ファンド」代表理事

 1969年広島県生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。学生時代より平和活動に参加し、1994年より東京・新宿のホームレス支援に参加。2001年、 幅広い生活困窮者の支援をするため湯浅誠さんと共に「もやい」を設立。現在はホームレスだけでなくあらゆる貧困問題の相談、対処に明け暮れる日々を送る傍ら、学校や地域で貧困問題や人権問題をテーマにした講演を行っている。著書に『貧困待ったなし!』、『新宿ダンボールハウスの人々』、『貧困のリアル』、『ハウジングプア』などがある。

 

【稲葉剛 公式HP】http://inabatsuyoshi.net/profile 

 

●吉水岳彦(よしみず がくげん)/ひとさじの会事務局長、大正大学非常勤講師、淑徳大学非常勤講師、浄土宗光照院副住職

 1978年東京生まれ。大正大学仏教学部浄土学コース卒業。同大学 大学院仏教学研究科 仏教学専攻浄土学 博士後期課程単位取得修了、博士(仏教学)。著書に『霊芝元照の研究―宋代律僧の浄土教』がある。

 現在は光照院にて副住職および淑徳大学非常勤講師の肩書きを持つ。大学時代から子どもに関わる仕事を志し、全 国仏教青年協議会の講座や研究会に参加していたが、ホームレス状況にある人や身寄りのない人の共同墓『結の墓』プロジェクトへの関わりから、ホームレス支 援を行うことに。現在は、浅草エリアの路上生活者に月2回おにぎりを配る活動などをする「ひとさじの会」事務局長として活躍中。


【ゲストパネラー】

 

●星野智幸(ほしの ともゆき)/作家

 

 1965年米国ロサンゼルス生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、2年半の新聞記者勤めを経て、2年のメキシコ留学。1997年、最後の吐息で文藝賞を受賞してデビュー。2000目覚めよと人魚は歌うで三島由紀夫賞、2003ファンタジスタで野間文芸新人賞、2011俺俺で大江健三郎賞、2014夜は終わらないで読売文学賞を受賞。最新作は呪文4巻本の自選作品集星野智幸コレクションを刊行中。

●アオキ裕キ/ソケリッサ!、ダンサー、振付家

 踊りの可能性、今あるべき真価を追求しつつ、ゆるやかに激しく、日本、海外の舞台、路上にて踊る。88年よりタレントのバックダンサー等で活動する。01年アメリカ留学後、身体感覚を見直し 04年より「AOKIKAKU」として 更なる肉体表現の可能性、自由を求めた作品制作活動を始める。無意識に傾く思考、身体嗜好をみつめた独特な観点とユーモアを兼ね備えた 演出感性に定評を得、04年のNEXTREAM最優秀賞、CMの振り付けでは 手がけた作品は100本以上に及ぶ。

 

●小磯松美/ソケリッサ!、ビッグイシュー販売者

 逃げることの繰り返し人生。暴君の兄から逃げ、24時間仕事人生から逃げ、海外生活から逃げ、アルバイト生活から逃げ、結婚生活から逃げ、はや65歳。もう逃げる所はあの世のみ。感謝して、体をつかいきっている日々を送ることで、いい死に方を迎えられるのでと思い、ソケリッサをやっています。